年明けから、オミクロン株が猛威を奮い、広島県でも蔓延防止対策が2回にわたって延長されました。
今回オミクロン株で思うのは、かなり季節性インフルエンザに近づいてきているということです。
症状としては発熱、関節痛、倦怠感などちょっと強めの風邪といった感じです。
ワクチンを打っている方の場合は、本当に通常の風邪のような症状や、倦怠感のみという方もおられます。
重症化率は全体的にもデルタ株の頃より少なくなってきていますが、感染者数が多いため一定数重症化しているのも事実です。
ではこの度イギリスが発表したようなインフルエンザのような扱いにして良いのかどうか ということですが
「基本的には」賛成です。
普通に考えて、いつまでも今のような状況が続くのはメリットとデメリット考えたときにデメリットの方が大きくなってきているからです。
例えば、インフルエンザと同じような扱いにすることで以下のような問題点も解決することが予想されます。
・新型コロナを特別扱いすることにより、通常診療に支障をきたしてしまっていること
・保健所の逼迫
・経済が回らない
しかし、気になる点としては
①結局コロナが2類から5類に変わったところで(インフルエンザと同じ扱い)、国民の意識が全部変わらないと一緒
②次の変異株が出てきたときに重症化がどうなるか
という点です。
①に関してですが、
現在若い人に関してはコロナをインフルエンザと同じように考える人も増えてきました
しかし、まだまだ行政の行なっている対策は、それとは乖離があります。
その1つの理由にまだある一定数国民がコロナを「怖がっている=特別扱いしている」というのがあると思います。
だからこそ行政も簡単にできないという面もあると思います。ただ逆に行政が思い切って「特別扱いしない!」ということを公表しても良い段階に来ているのかとも思います。
国民大半がコロナを怖がらなくなった=特別扱いしなくなった段階で、本当の意味で「インフルエンザのようになる」のだと思いますが、日本人は「慎重」でかつ「病気への忌避感」が強い国民性ですので、行政からの働きかけがないと諸外国に比べると変化は遅くなると思います。
そして、②の変異株が出てきた時ですが、コロナは株ごとに多様な特徴があり、次も軽症とは限りません。
また、今は軽症化していると言っても、既感染者やワクチン接種者の多くなり軽症化しているだけかもしれません。
そういった意味でも慎重派の方の理屈もわかります。どっちが100%正しいというのはなく、見ている視点の違いの差だと思います。