昨日、6月15日福山市医師会の総会が行われました。
この総会で理事の入れ替わりがありますが、2016年6月より8年間務めていた福山市医師会の理事を昨日をもって退任することになりました。
本来であれば、まだやり残したことも多数あり、一番若年者でもある自分が、辞めるという選択肢はなかったのですが、昨年患った病気により、椅子に座れなくなってしまったことが大きな理由です。
webの会議なら可能ですが、現在コロナも5類となり現地での会議が増える中、他の理事の先生にご迷惑をおかけすることが予想されたこともあり決断しました。
振り返ってみると2016年から就任して、最初の2年は主担当となった分野もなく、たいして何もしなかった2年でした。
2018年からの2期目では、救急と看護学校の主担当理事となり、仕事が一気に増えた感じがしました。
しかし思い返せば一番思い出に残るのはやはり2020年3期目からのコロナ対応だと思います。
会長児玉先生の2020年度に、突如始まった新型コロナウイルス感染症問題。
2020年春の第1波の時は、全国的に患者さん、医療者ともお互い診療を避け合うという事態になりました。その中でどうにか解決したいと思い考えた末に「かぜ・発熱オンライン外来」を導入すること提案。
全国に先駆けて、医師会としてオンライン外来を整備しました。
医師会事務局の方の努力と、多くの先生方にも出務していただき、当初の役割は達成できたと思います。特に2020年5月のGWは全て当院の医師が出務し、5月6日には16人のかぜ・発熱オンライン外来受診がありました。
また、第2波の7−9月もオンライン外来を開き、メディアにも取り上げていただきました。
↑写真は、当院の喜多医師がオンライン外来に出務する様子。ipadの向こうで患者さんとオンラインで話をしています。新聞にも取り上げられました。
そして西岡会長に会長が交代した2022年度は、新型コロナウイルスが軽症化した一方、多数の患者さんが発生し、救急搬送件数、救急搬送困難事例とも激増しましたが、その対応に尽力した1年でした。
特に夏の第7波、その次の冬の第8波は激烈でした。
全国的にも多くの病院がクラスターや職員のコロナ罹患による人員不足で、救急が十分各病院応需できない中、行政とも相談し、救急対応する当番病院を増やし「通称第3の輪番(臨時空床確保病院)」を配置し、どうにか乗り切れたと思っています。
この時は、医師としての通常の業務だけでなく、これらの対応に追われ非常に大変でしたが思い返してみて、一番世の中にお役に立てたと思える時間でもありました。
いまだにコロナの波のピークには救急搬送が多くなり、搬送困難事例もありますが、各病院経験が生きており2022年度ほどの混乱はないように思います。
とはいえ、救急に関することとして、2024年4月からの医師の働き方改革法制化などもあり夜間の救急応需などこの地域としていまだに課題が山積みです。
現在医師会ではない会議の救急の委員会会長の立場もあるのでその立場で引き続き、福山市の救急医療改善に向けて尽力していきたいと思っています。
最後になりましたが、医師会の事務局の方々、理事の先生方、特に会長、副会長などはほぼ連日会議で、医師会の元々の役目である医師会の先生のみならず市民のために一生懸命考えて働いているいうことを身をもって知りました。
なかなかここまで活動している医師会も他にはないのではないかと思っていますが、これも会長(現在:西岡会長)のリーダーシップが大きいと思っています。
引き続き陰ながら微力ながら尽くしていきたいと思います。