8月下旬、自分の家族が新型コロナウイルス陽性となり、自分も濃厚接触者となり、5日間の隔離で出勤が急遽できなくなりました。
その間、外来が急遽変更になるなど、大変ご迷惑をおかけしました
幸いにも自分はホテルに自主隔離したこともあり、感染することなくすぐに復帰することができましたが、この第7波は、当院にもコロナ陽性者、濃厚接触者が相当数出ました。
当院のような規模の小さい病院ではクラスターにならなくても(幸い今まで一度もクラスターになってません)、複数の職員がコロナになったり、濃厚接触者になることで、簡単にマンパワー不足に陥り、業務上一気に支障が出ることもよくわかりました。
これらのマンパワー不足は、医療体制崩壊の1つの原因になったと思います。
これは一般企業も一緒でコロナ患者や濃厚接触者が増え、働く人手が足りなくなって困っているところは多いです。
こういう問題もあり、先日コロナ患者の療養期間が7日間に短縮されたところですが、次は濃厚接触者の廃止をそろそろ検討してほしいところです
現在流行地しているオミクロン株は、以前言われていた発症前にピークがあるものではなく発症後にピークが見られるという報告もあります。
そのためあまり濃厚接触者を追う必要がない可能性があります。
また、医療機関において、発症から2日前まで遡って、接触した人を聴取することの手間やそれに対するゾーニング(接触した人を検査したり隔離したり)は非常に手間になります。これも医療逼迫の1つの理由になっているのです。
これをクリアした上でその次が5類感染症でしょうか。
まだ政府としては5類にはしないと言われてますが、先日のブログで述べたようにおそらく、5類にしても各医療機関が院内感染を恐れるため、結局実質は医療体制としては大きく変わらないのだと思います。
今後どれくらいで元の状況に戻るかですが、自分の予想しているシナリオは願望込めて以下です。(もちろん次の変異株次第なので、当たるかどうかは別です)
○2022年秋〜冬:濃厚接触者を廃止
○2023年春:5類となり、外来患者においては、どこの医療機関でも診れるような形に誘導されるが、一方でコロナ患者の入院を受ける病院は今と同じで限定的(なお当院はコロナ患者の入院、すでに1年にわたって受け入れてます)
○2023年夏:過去3回とも夏に流行っていることを考えると来年も夏に大きなピークが来る可能性があります。
この際、入院患者に対しても、どこの病院でも診れるような形が作られ徐々に(というか、なし崩し的に仕方なく)浸透
○2024年:医療体制含めて、ようやくインフルエンザと近い形になる。=事実上の収束
ということであと2年は、かかりそうな感じです。スペイン風邪の2−3年をゆうに超えてしまうことになります。