当院でも、6月8日から新型コロナウイルスのワクチンの一般向け接種が始まります。
まずは、80歳以上の方の予約受付を5月中旬から開始し、ついで65歳〜79歳の方の予約受付を5月26日(水)から開始したところです。
80歳以上の方については6月8日(火)から、65歳〜79歳の方については6月16日(水)から実際に接種していきます。
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なおそれに先行して当院は、医療従事者接種を、1回目を4月に、2回目を5月に行っており多くの職員がワクチン接種をすでに終えています。
気になる副反応ですが、世で言われているのと同じで若い女性を中心に副反応が見られることが時にあり、特に2回目接種後1−3日目に見られました。
自分自身も2回目接種した翌日夜からめまい、発熱がありましたが、その次の日は改善しました。
副反応が通常のインフルエンザワクチンなどより少し多いと言うことで、接種を躊躇(ちゅうちょ)されている方もおられると思います。
しかし、新型コロナウイルスの一部が発現するワクチンで、これだけ発熱などの症状が出ると言うことは、逆を返せば新型コロナウイルス自体がかなり毒性が強いとも言えます。(なおアナフィラキシーはワクチンに含まれている他の物質が原因と思われるので、コロナウイルスの強さとは関係ないと思います。)
実際、新型コロナウイルス感染は、基礎疾患のない30代や40代でも重症者や死者が少なからず出ていますし、さっきまで元気だった人が急変することもあり、これを単なる風邪というにはやはり無理があります。(もちろんいずれ来るだろう強毒な新型インフルエンザとは比べ物にならないくらいでしょうが)
ワクチンを打たなくても免疫力を上げて対応するという個人の努力でも、ある程度個人の感染・発症は防げるかもしれないですし、それをする人を否定するものではありません。
それにワクチンの長期的な副作用については確かにわかっていないこともあるので、必ずしもワクチンを神格化するものではありません。
しかし、国民全体になるとワクチンなしでの収束は限界があります。
今の三密を防ぐやマスク・手洗いの徹底、緊急事態宣言などでも、ある程度感染拡大を防げる可能性はありますが、完全には収束し切らず、いつまで経っても同じことの繰り返しになると思いますし、実際この1年ちょっとの経過がそれを示しています。
ここまで流行してしまった以上、最終的に人類にとってのゲームチェンジャー(流れを変えるもの)になりうるのは、やはりワクチンしかないのだろうと思います。