新型コロナウイルスの患者が日本で初めて発生してから、早1年以上が過ぎました。
当初、このブログでも1年かかる可能性が一番高い、下手すると2−3年 ということを書いてましたが、結局1年ではおさまりませんでした。
1年と考えていたのは、多くの人がかかって集団免疫を獲得するのを想定していたからですが、緊急事態宣言や自粛などで、思ったより感染者数は増えず今なお集団免疫には、はるかに遠い状況です。
集団免疫という意味で、この状況を打破するものとしては現状ワクチンくらいしかないのだろうと思います。
海外の報告から見るとワクチンは
①発症を抑える
②重症化を抑える
だけでなく
③感染自体を抑える
ことがわかってきており、思った以上にインパクトが大きいことがわかってきました。
医療従事者から始まったワクチン接種がいよいよ、高齢者にも始まる予定で、秋とみられていた一般接種も早ければ夏になるかもしれません。(もちろん当初の予定より全体的には遅れているので、さらに遅れる可能性もあります)
順調にいけば、秋には相当数の方がワクチン接種を完了することになって、大きく流れが変わる可能性があります。
特にワクチンによって重症化が大幅に下がることが分かれば、大きいです。なぜなら重症化さえ減れば、通常のインフルエンザ同様多少の感染は許容されるようになるからです。
一方、一定数はワクチンを打たない人もいますし、ワクチン打ったことで気が緩んで行動にも影響すると予想されるため、コロナ患者の発生者は今同様に増えたり減ったりをしばらくは続けると思います。
このコロナ患者が増えたり減ったりの間重要なのは、いかに感染者のピークを減らした状態で、ワクチン接種が速やかに行き渡るかです。
感染者が多ければ(=ウイルスの絶対数が多ければ)その分、ウイルスの変異株が発生するリスクは高まります。
そうするとワクチンで効果が不十分な変異株も出現してくるリスクが増えます。
逆に、感染者が少なければ、変異株の発生率は減り、その間にワクチンで抑え込むことができれば一気に終息に向かう可能性があります。
言ってしまえば変異株が発生するスピードと、ワクチンの行き渡るスピードの勝負のようなものです。
ですので、感染者ピークを減らすためにしばらくは3密を避ける、マスク、手洗いなどは継続する必要があります。
これはワクチンが行き渡るこの年末まで必要になる可能性が高いです。