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2017.10.22|No.17 急性胃腸炎②「ウイルス性胃腸炎と細菌性胃腸炎」

胃腸炎には、大きくウイルス性胃腸炎と細菌性腸炎があります。

ウイルス性胃腸炎の方はノロウイルスやロタウイルスなどによる一般的な腸炎です。食べ物から感染することもあり、また他人(吐物などから)からうつることも多いです。

一方で細菌性胃腸炎の方は、主に食べものから感染し、ウイルス性胃腸炎に比べて症状が強いのが特徴で、一番ひどいものとして知られるのがO-157です。今年は特に、「生や生焼けの鶏肉」でカンピロバクターの胃腸炎が流行しました。症状がひどく入院となる方もいます。生や生焼けの鶏肉にはじゅうぶん注意しましょう。

ウイルス性胃腸炎と細菌性胃腸炎の違いについて表に記載します。

 ウイルス性胃腸炎細菌性胃腸炎
発熱熱は出ることも出ないこともある(原因菌にもよるが)高熱が出ることが多い
腹痛痛みはあることも軽度のこともある痛みが比較的強い
下痢頻回に水様下痢が出る。血便は基本的にはない。血便を伴うこともある
持続期間1-2日でほとんどはおさまる数日以上で、1週間続くこともある
感染経路食べ物、感染した人の吐物や下痢などから主に食べ物
治療安静、絶食、水分補給安静、絶食、水分補給(時に抗生剤の使用)
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