2019.02.3|No.50
嘔吐①「嘔吐=急性胃腸炎ではない」
今回でちょうど50回目のブログです。
途中から2週間に1回の更新になりましたが我ながらよく続いてきたと思います。
今回から嘔吐 について書いていきます。
みなさん、嘔吐 といえばどんな病気を思い浮かべますか?
やはりノロウイルスなどを代表とする、急性胃腸炎(感染性腸炎)や食あたりでしょうか?
一般の方に、聞くと大体そう答えられますし、実際に若い人だとその可能性が高くなるのも事実です。
ただ、僕ら医療者からしたら嘔吐は、全身に何かが起こっているサインである認識です。
特に高齢者の嘔吐の患者さんだと胃腸炎ではないことが本当に多いですし、むしろ胃腸炎に限らず消化器(お腹)の病気以外から考えるべきなのです。
逆にいうと医者の中にも、「嘔吐した」と受診したら、下痢もしていないのに「急性胃腸炎」と診断する先生がいますが、そう言われても安易に信用しないようにしてください。
もちろん後から下痢をして結局急性胃腸炎だったということも多いですが、基本的に下痢がない嘔吐で急性胃腸炎と安易に診断してはいけません。
次回以降、どのような原因で嘔吐するのかを書いていこうと思います。