2019.09.22|No.63
ストレス社会⑤「ストレスで人は、苦しみ・学び・成長する」
さてここまで、仕事、職場の人間関係、家庭環境などいろんなストレスによっていろんな症状が出てくること、そしてそれに対する対処法について書いてきました。
そして自分自身で色々経験していくうちに、また多くの患者さんを診ていくうちに、たどり着いた結論があります。
この苦しい環境を通して人は学び、そして成長するのだと。
なぜこのような苦しい状況に陥ったのか改めて考えてみて、色々自分の足りない点に気づきます。
そして変えることで、世界は少しずつ変わっていきます。
逆にいうと、「自分には全く問題ない」というスタンスでいるといつまで経っても問題はいつまで経っても解決しないことが多いです。
しかしどういうわけか、そういうスタンスの人もいますが、変わらない限り、環境を変えて一時的に良くなったように思えても、必ず同じ問題が降りかかります。
では自分を変えれば良いのか?という話ですが、これは実はかなり難しい問題です。
意気込んで頑張って自分を変えようとしてもなかなか変わらないということはよく経験することです。
それはなぜかというと人間の「脳」が変化を嫌う臓器だからなのです。変えようと思っても脳が抵抗するのでなかなか変えにくいのです。意志やモチベーションだけでどうにかなるものではないのです。
しかし、その苦境で、変化を嫌う「脳」と悪戦苦闘しながら、変える方法を学びながら少しずつでもいい方向に向いていく。これも人生の醍醐味なのかもしれません。
と少し哲学的な話になってしまいましたが、次回はどうやって自分を変えていくかについてお話しします。
少し病気と関係ないような話にもなりますがご容赦ください。