2017.09.24|No.15
救急車を即座に呼ぶべき状況
去る9月9日は救急の日でした。
軽症の方が救急車を呼ぶことが多く救急車の適正利用が叫ばれている現在ですが、逆に救急車を即座に呼ぶべき状況というのはどういうものでしょうか?
簡単にいうと、頭や胸などの重要な部位の症状、そして呼吸、血液(循環)にかかわる症状と思えばよいです。その他では大きな事故です。
具体的には以下のような症状がある場合です。「突然」というのは数分以内に痛みが最強点に達するものと思ってください。
①頭:突然の頭痛、突然の麻痺・脱力・しびれ、意識がない、痙攣
→くも膜下出血や脳梗塞などの怖い脳の病気のことがあります。
②胸:突然の胸の痛み、冷や汗を伴うような胸の痛み、突然の背中の痛み
→心筋梗塞や大動脈解離などの怖い心臓・血管の病気のことがあります。
③呼吸:ものをのどにつめた、急な息切れ、急に息がつまる感じ
→重篤な肺の病気の可能性があります。
④血液:吐血(血を吐く)、血便(黒い便も含めて、血がお尻から出る)
→胃や腸からの出血の可能性があります。
⑤事故:強い衝撃の交通事故、高いところからの転落、大量の出血を伴う怪我
→これらは症状が強くなくても急に容態が変わることがあります。
その他、明らかに顔色が悪い、いつもと様子が違うなども救急車を呼ぶべき状況になることがあります。
呼ぶべきか分からない場合は直接119に問い合わせたり、#7119で東京消防庁で、電話相談もできます。