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2025.07.31|No.134 慢性疼痛

前回、痛みについて、どうやって危ない痛みかどうかを見分けるのかについて書きました。

今回はその痛みの中でも、緊急性の高い危ない痛みではないけど、むしろ急性の痛みより複雑かつ厄介な慢性の痛みについて書こうと思います。

それがないと、体で大変なことが起こってることに気づけないので、痛みは本来必要なものではあるのですが、一方、その痛みが(原因が取れても)ずっと続くというのは本来おかしいことなのです。

つまり慢性的な痛みは、「危険信号」ではなく、どこかに問題が生じてしまい起こっていると言えます。

本来痛みを感じないレベルの感覚であっても痛みとして感じてしまったり

また、痛みを抑える神経系(下行性抑制系:脳から脊髄にかけて痛みを抑える回路)がうまく働かないことによる場合もあります。

この痛みを抑える神経系は、何かに集中してるもしくは楽しいことをしてるとよく働いたりします。

逆に不安があるとこの神経系は働きにくくなります。

痛みが長く続くと当然精神的に参ってしまい、悲観的になりますが、それが余計に痛みを増幅することが多いです。

原因不明の疼痛だと思って来院されて、結果的にストレスが原因だったというケースもよく見かけます。

いずれも必要ということになります

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