サムネイル画像
2019.03.17|No.53 ハワイから野木真将先生が見学に

先日、ハワイの病院(Queen’s Medical Center)で内科医そして、教育者として活躍している野木真将先生が藤井病院に見学に来てくれました。

野木先生は、自分が宇治徳洲会病院時代の1つ下の後輩で、一緒に救急総合診療科の黎明期を支えた戦友です。

激務の研修医時代にも関わらず朝4時くらいに起きて勉強をするという信じがたい生活をしていたことを今でも思い出します。(僕は毎日こなすだけで精一杯で、とてもそんなこと出来ませんでした)

そんな野木先生ですから、当時からとても優秀で僕なんかが教えることはほとんどなかったのですが、何より彼の凄かったのは、若いうちから誰に教えられた訳でもないのにプロフェッショナリズムなど態度領域もストイックに追求していた点です。


写真:宇治徳洲会病院時代の宮阪(左)と野木先生(左下)

宇治徳洲会病院で5年仕事をした後、医師6年目に、ハワイのQueen’s Medical Centerに留学し、早8年が経ちます。

時々日本にも帰って来ますが、医師としての能力だけでなく先進的な教育方法などでも有名なため全国各地で講演会や講師活動で引っ張りだこになっています。(なおこの6月に福山で開催する勉強会で来てもらう予定です)

今回たまたま福山に寄ってもらうことが出来、色々話をすることができました。
話すレベルが高すぎて内容が僕には分からない点も時々ありますが笑、日本の医学教育の問題点を色々教えてもらいました。

自分自身は、この福山鞆の浦の地から、若手医師の教育を始めて、今や研修医も学生もたくさん勉強にくる病院になっているので、着実にその芽は出て来ているという自負はありますが、
あくまでこの地域だけであり、そしてレベルとしてもまだまだであることを再認識しました。

全国には、僕と同じく(僕なんかより高いレベルで)、若手医師により良い教育を受けさせ、ひいては患者さんのためになるようなシステムを作っている人たちが少しずつ増えているようです。

野木先生はその人達をうまく繋げて大きな流れにしてくれる人材ですし、そしてそれを実現させてくれようとしています。何年かかるかわかりませんが、日本の将来のため微力ながら僕も協力したいと思います。


写真:野木先生の執筆した本を持って(左が野木先生)

一覧へもどる