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こんな症状でお困りの方へ

血液検査

貧血、血色素(Hb、ヘモグロビン)や赤血球(RBC)が低い

多くは鉄欠乏による貧血で女性に多く見られますが、実は月経過多や婦人科疾患に加えて、胃がんや大腸がんなどの疾患が潜んでいることがあります。
また腎臓の病気や肝臓の病気、血液疾患や炎症性疾患など多岐にわたる原因で貧血は引き起こされます。
当院では貧血の背後に重大な病気が隠れていないか適切に診断するために、採血検査や便検査、必要に応じてCTやMRIなどの画像検査や上部内視鏡検査(胃カメラ)や大腸内視鏡検査(検査は消化器病専門医、消化器内視鏡専門医が担当します)を行います。

白血球(WBC)が少ない

白血球は免疫系の一部であり、体を感染症から守る役割を果たしています。そのため、白血球の数が減少すると感染症に対する抵抗力が低下してしまいます。
白血球減少症の原因は多岐にわたり、体質的な問題で病気ではない場合もありますが、白血球を生産する骨髄が正常に機能しない病気や、白血球が体の中で壊されてしまう病気など重要な疾患が潜んでいないか見極めることが重要です。
具体的には放射線療法や化学療法、薬物の副作用や、骨髄異形成症候群や白血病などの血液の病気、自己免疫疾患や重症感染症、栄養不良、肝臓疾患(肝硬変)などが白血球減少症の原因となります。
白血球が低値となる原因は多岐にわたっており、問診や身体診察をまず行った上で適切な血液検査、画像検査を追加し、白血球低値が病的かどうかを調べます。

血小板(PLT)が少ない

血小板減少症は、骨髄で作られる血小板が少なすぎる場合や血小板が破壊されすぎたり、腫大した脾臓に蓄積されすぎたりした場合に発生します。
原因としては、白血病や骨髄線維症などの骨髄の病気、C型肝炎、HIV、EBウイルスなどのウイルス感染症、肝硬変、ゴーシェ病などによる脾腫などがあります。
また、血小板が過剰に消費されたり、破壊されたりする病気、例えば免疫性血小板減少症、血栓性血小板減少性紫斑病、溶血性尿毒症症候群も原因となります。
さらに、ヘパリン、薬剤、エタノール、抗がん剤、キニーネなどの薬によっても血小板減少症が起きることがあります。これらは骨髄毒性が原因で血小板産生の低下を引き起こす薬剤性血球減少症の一部です。

         
赤血球(RBC)、白血球(WBC)、血小板(PLT)が多い                    

種々の要因により引き起こされます。

1. 白血球が多い場合
 白血球は、感染性微生物や外来物質から体を守る重要な役割を担っています
 急性気管支炎を含む上気道感染症、喘息(発症間もないもの)、後鼻漏、肺炎など

2. 赤血球(RBC)が多い場合
 脱水症状、喫煙、肺疾患、心疾患、骨髄の病気など

3. 血小板が多い場合
 感染症、炎症、骨髄疾患(骨髄増殖性疾患など)、がん、手術後、鉄欠乏性貧血など

肝臓 - AST、ALT、γ-GTP、ビリルビン の異常を指摘された方 -

B型肝炎やC型肝炎などのウィルス性肝炎、アルコール性肝炎に加えて、最近では糖尿病をはじめとする代謝性疾患に合併する脂肪性肝疾患(MASLD)が注目されています。
放置すると肝臓が機能しなくなる肝硬変やさらに肝臓がんに進展することもあります。
当院では血液検査でウィルス性肝炎が潜んでいないか確認するのと同時に、特殊な肝臓病の可能性を慎重に見極めます。さらに腹部エコーやCT、MRIによって肝臓の状態を見極めた上で肝障害の原因によって治療方針を決定します。
アルコールが原因の方には肝臓外来で内服薬を用いたリスク低減療法も実施しています。

腎臓 - クレアチニン、尿素窒素(BUN)、尿蛋白、尿潜血を指摘された方 -

これらの異常を指摘された方は慢性腎臓病(CKD)の可能性があります。初期にはほとんど症状がないまま進行し、放っておくと透析療法や腎臓移植を行わなければいけなくなる可能性があります。
また、尿潜血では腎臓病に加えて、腎臓がんや膀胱がんなど泌尿器系悪性腫瘍の可能性もあります。
当院ではまずは血液検査や尿検査、超音波などの画像検査で腎臓や尿路の状況を把握し、内科と泌尿器科で連携して治療方針を決定します。

脂質異常

脂質異常は、血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)の異常値を指します。
脂質異常は、動脈硬化や心血管疾患のリスクを高める要因となります。
異常値が指摘された場合は、薬物療法だけでなく、生活指導を行います。
当院では管理栄養士による栄養指導を積極的に行っています。ご希望される場合は担当医にお申し付け下さい。

血糖値、HbA1c高値

血糖値やHbA1c(血糖化ヘモグロビン)の高値は、糖尿病の可能性を示す指標です。糖尿病は、高血糖が持続することでさまざまな合併症を引き起こす疾患です。
高値が指摘された場合は、食事療法や運動療法、薬物療法などを行います。
管理栄養士による栄養指導を積極的に行っていますので、ご希望される場合は担当医にお申し付け下さい。

生理学的検査

心電図異常

心電図異常は、心臓のリズムや伝導に異常があることを示す検査結果です。
心電図異常は病的意義のないものから心疾患や不整脈まで様々な可能性があり、精査が必要となる場合があります。担当医がまずは心電図所見を確認し、心エコー検査や、24時間心電図を測定するホルター心電図などを提案します。

画像検索

胸部レントゲン

胸部レントゲンは、肺や胸部の異常を検出するための画像検査です。胸部レントゲンで異常が指摘された場合は、肺疾患や心臓疾患、胸部の腫瘍などの可能性が考えられます。
CT検査による精査が必要となりますが、当院ではレントゲン2枚分の被曝量で撮影が可能な低線量CTを導入しています。
ご希望される場合は担当医までお伝え下さい。

胃透視、胃部レントゲン、胃バリウム検査

胃透視検査は、飲んだバリウムを胃の中に薄く広げて、胃の形や表面の凹凸をレントゲンで観察するものです。
胃透視で異常が指摘された場合は慢性胃炎や胃潰瘍、胃がんなどの可能性があります。
異常が見つかった場合は、まずは内科、消化器内科を受診ください。
消化器病/消化器内視鏡専門医による胃内視鏡検査をご案内します。
適切な麻酔や経鼻内視鏡を用いて苦痛の少ない方法で検査させていただきます。

免疫学検査

便潜血検査

便潜血検査は、便中に微量の血液が混じっているかどうかを調べる検査です。陽性の場合は、便中に血液が検出されたことを意味し、大腸癌やポリープ などに加えて、大腸炎性疾患の可能性が考えられます。
便潜血は簡便な検査であり、痔や肛門部からの出血などでも陽性となります。放置すると大腸癌が見逃される可能性もあり、陽性となった際は一度消化器内科を受診して説明を受けて下さい。
当院では適切な麻酔を用いて苦痛の少ない方法で検査させていただきます。
また大腸ポリープがあれば、サイズや形態にもよりますが、多くは当日の内視鏡的治療にも対応しています。