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2021.11.26|No.90 常識と非常識

先日、日本ハムの監督に就任することが発表された新庄剛志監督の就任会見がありました。

とても監督は思えない奇抜な格好で登場し、「監督ではなくビッグボスと呼んで」や「優勝は目指さない」と宣言したり 何かと話題です。

賛否両論あると思いますが、一見非常識に見える新庄剛志の発言は、ひも解けば実は真っ当なことを言ってます。

優勝を目指さないと言った代わりに、1日1日の積み重ねが大事であることを説いてます
その結果優勝争いができれば良いという堅実な思考過程です。

やっぱり人間性というものは大事であって、人の悪口は言わない。『いただきます』『ありがとうございました』を言える人を育てていきたい というコメントや、メンタル的なものが大事であるというコメントも、目に見えやすい「技」・「体」だけ意識するのでなく「心」を重視すべきというメッセージとわかります。

そしてこれだけ新庄剛志の会見が話題になるのは、おそらくその奇抜性だけでなく、期待している人が多いことの裏返しでもあるとは思いますが、それは「今までの常識=古いしきたり」を壊してくれることへの期待感もあるのではないかと思います。

日本の社会は、今までの常識を良しとし、新しいことに抵抗する傾向があり、少しでも枠から外れることをしようとすると、すぐさま叩かれたり、眉唾で見られる風潮があります。

今やスーパースターとなった今シーズンメジャーリーグでMVPをとった大谷翔平が、

「日本で二刀流を宣言したときは、批判は相当あった。しかしアメリカではその二刀流始めるときに、日本よりは受け入れられた」

と発言しているように、海外よりも日本の方が新しいことに対しての抵抗がより強いように思います。

そして、近年、その傾向は顕著だったように思います。新型コロナウイルス禍でそれはさらに明らかになったように思います。

コロナ禍では、少しでも他の人と異なる行動をとると叩かれる、自粛警察といった言葉も現れました。

もちろん、人に迷惑をかける行動は良くないのはありますが、ちょっと度を過ぎていたように思います。

しかし、今回の新庄剛志の会見の反応でわかるように、そういった閉塞した世の中を変えて欲しい人が多いのではないかと思います。

新庄剛志の会見にしろ大谷翔平の二刀流にしろ、どちらも「今までの常識」の世界だけでは、ありえなかったことです。

今後コロナ後の世界、おそらくこういった いい意味での「非常識」を批判にも負けず進め、いろんなことを変えていく能力が求められると思います。

自分自身も、また紫苑会も 「常識」にとらわれず、新しいことに挑戦していきたいと思っております。

今後ともよろしくお願いします。


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