2018.09.30|No.41
胸痛①「危ない胸痛」
今回は、胸の痛み(胸痛)についてです。
胸の痛みといえば、やはり心臓発作(心筋梗塞、狭心症)が怖いです。
心筋梗塞は心臓を栄養する血管が完全に詰まってしまい、心臓の筋肉が壊死する病気で、通常激烈な痛みが襲います。治療をしないと大ごとになりますし、中には突然死する場合もあります。
狭心症は、心筋梗塞の一歩手前で済んでいる状態で、ほとんどが数分で治まり、治れば全く後遺症はありません。
しかし胸の痛みの原因が、心臓だけとは限りません。食道や胃の病気であったり、肺の病気や、筋肉や骨の病気であったりもするからです。
狭心症や心筋梗塞などの心臓発作かどうかを病院に行かずに見分ける方法はいくつかあります。
①突然かどうか
最も重要な要素です。心臓発作というのは、本当に突然来ることが多いです。
逆にいうと、数分毎にちょっとずつ胸の痛みが悪化して来たというのは心臓発作ではない可能性が高いです。
②痛みの性状
漠然とした範囲の痛みであることが多いです。かつ圧迫されるような痛みのことが多いです。
逆にいうと、指1本で指せるような範囲の痛みだったり、キリキリするような痛みや鋭い痛みは心臓の痛みではないことが多いです。
③3つの項目
・痛む場所が胸骨(胸の真ん中にある骨)の裏のあたり
・運動や、感情などによって起こる
・休息によって治る
この3つの項目全て該当すると、90%以上で狭心症や心筋梗塞らしくなります。
3つともなければ、可能性は低くなります。
次回は狭心症、心筋梗塞について詳しく書こうと思います。