2017.10.9|No.16
急性胃腸炎①「胃腸炎とは」
通称「お腹の風邪」と言われる急性胃腸炎について何回かにわけて書きます。
いわゆる、せき、鼻水、のどの痛み、発熱を主症状とするのが、通常の風邪だとすると
急性胃腸炎の典型的な症状は、腹痛、嘔吐(おうと)、下痢、発熱などになります。もちろん全ての症状がでないこともあります。
この中で特に重要なのは「下痢」で、下痢がないとなかなか急性胃腸炎と診断しきれません。(逆に下痢がないのに、腸炎と診断された場合は、本当かどうか疑ってください)
というのも、通常急性胃腸炎では下痢をすることが普通である上に(ないことも時にはありますが)、
腹痛や嘔吐、発熱などは他の病気でも起こるからです。
なお急性胃腸炎の時の腹痛は基本的にお腹の真ん中に痛みがあることが多く、痛みに波がある(痛い時と痛くない時がある)ことが特長です
ずっと同じ痛みが続く時は、急性胃腸炎以外の病気を考えるべきです。
次回は急性胃腸炎②「ウイルス性胃腸炎と細菌性胃腸炎」についてです