2017.06.4|No.3
頭痛③「よくある頭痛(筋緊張型頭痛)」
頭痛の原因として最も多いのがこの頭痛です。
簡単にいうと「肩こりや首筋のこりから来る頭痛」です。肩こりで血流が悪くなり老廃物がたまり、また神経を圧迫することで起こります。
典型的には肩こりや首こりを持っている人が、頭全体が帽子で締め付けられたような鈍い重い痛みとして感じます。その他の特徴としては
朝より夕方に症状が強い
横になっていると楽
雨の日など低気圧の時に悪くなりやすい
お酒を飲んだ直後はよいが、飲んでしばらくすると頭痛がひどくなる
同一姿勢の作業(パソコンなど)をした後にひどくなりやすい
などがあり、ひどいと吐き気が出る人もいますが、嘔吐まで至ることは稀です。
痛み止めを飲む以外に、自分で改善する方法がたくさんあるのも特徴です。
結局、肩こり首こりから来ていますので、これらをほぐすことが重要です。
簡単にできることとしては、「長時間のパソコン作業などをやめる」、「入浴などして首や肩を温める」、「肩をほぐすような体操や運動をする」があります。
誰かマッサージしてもらえる人がいればマッサージをしてもらうのも非常に効果的です。場所としては肩井(けんせい)という、首の後ろのでっぱりと肩先を結ぶ中央部分です。(写真の中央部です。)
上から親指で圧迫してもらうように押してもらいます。最初は弱めから、ちょっと痛いくらいの程度で押してもらうとよいでしょう。押してもらっている時に頭痛の症状がほぼなくなる場合、この筋緊張型頭痛である可能性が極めて高くなります。自分も患者さんの頭痛で緊張型頭痛と診断する場合には必ずこれを確認しています。
次回は よくある頭痛(片頭痛)についてお話しします。